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芸人ロバート秋山の「クリエイターズ・ファイル」が面白い!

2019年06月26日

人気芸人ロバート秋山が自ら出演・演出などを手がける、一連のモキュメンタリーの映像作品であるクリエイターズ・ファイルが話題を集め人気を呼んでいます。モキュメンタリーとは、架空の人物や団体などを素材に虚構の出来事や事件を舞台にしたドキュメンタリー的表現手法のことを指しています。

ロバート秋山が虚構のクリエイターなどを演じる内容になっている、クリエイターズ・ファイルはフリーペーパーのhonto+に連載記事として、写真を中心に掲載されていたものです。しかし現在では各種のメディアミックスにも盛んに進出しており、書籍化されたり各地で展覧会も開催されるに至っているのです。

フリーペーパーhonto+の連載記事が注目を集めてからは、各所で開催されている展覧会には本人が登場する機会もあり盛況をきわめています。また、関連グッズも販売されて、高い売上を計上し全国的にも話題になっているほどです。honto+の連載記事では写真が中心で静止画の世界で読者の想像力を喚起する内容になっていましたが、連載記事に動画の素材を採用することで、これまでと違った人気の発掘にも成功しているのは特筆すべき事象と評価できるでしょう。世界最大規模のお動画投稿チャンネルのYoutubeにもアップロードされており、すでに動画の再生回数は1,000万回近くに迫っているほどです。

モキュメンタリーの手法は演出方法の一つとして、すでに1938年ごろにラジオドラマで採用され1950年代には映像作品にも活用するなど比較的歴史をもっている演出手法になります。人気芸人のロバート秋山のクリエイターズ・ファイルが展覧会やグッズ化・書籍化や動画チャンネルでの盛況など、様々なコンバージョンを獲得することに成功したのは、メディアミックスを最大限に意識している点にあるといえます。架空の人物を芸人としての切り口で、お笑い芸として完成させたのは、ロバート秋山だけに限りません。とりわけ彼のクリエイターズ・ファイルが際立った違いをみせているのは、同一の対象のモキュメンタリーを多面的に見える化することによって、クリエイターズ・ファイルを前にした人々に、様々な印象をあたえ各自のスタイルで楽しむことを可能にした点にあります。

現在のWEB上や各メディアで活躍しているクリエイターが、SNSや商業メディア・大規模な見本市などで積極的にブランディングしている姿をなぞらえたものです。そのリアリティーと、笑いに大きなギャップがあるからこそ爆発的人気を獲得していると言えます。